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【メディア】お金があっても幸福でない中国人、その理由は? [中国人の性格・価値観]


今日は久しぶりに中国ニュースから。

2012年8月31日、人民網日本語版によると、生命時報は中国人がお金があっても幸福でない理由を分析した。

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いつからだろう。「憂鬱だ」「イライラする」という言葉が口ぐせのようになった。これらはとりとめもない単なる会話なのだろうか。それとも多くの人々の本当の気持ちを表しているのだろうか。米ミシガン大学の社会研究所が2009年末にまとめた幸福調査の結果は、「中国人は10年前より幸福ではない」という答えを導き出している。


 「幸福とは何か?猫にとっての幸福とは魚を食べることで、犬にとっては肉を食べること。ウルトラマンにとっては怪獣を倒すこと」。
 ここ数年、中国の社会ではこんな言葉が流行っている。
 
 多くの人が衣食住の面ではすでに満ち足りたにもかかわらず、こんな言葉を度々口にするということは、決して幸福になっていないということだろう。それを裏付けるかのように、2010年に清華大学で開催された「中国国際ポジティブ心理学大会」では、「回答者6万9000人のうち、90%が孤独感を抱え、46.9%が今の生活にそれほど満足していない」とする研究結果が発表されている。

 收入は増えているのに、どうして幸福感は下がるのだろうか。
 米ホープカレッジ(ミシガン州)の心理学教授が過去に、お金と幸福の関係に関する聞き取り調査を行ったところ、「お金がないよりはあった方が幸せだろうが、お金があれば幸せになれるというわけではない」という回答が最も多かった。これは、多くの経済学者や心理学者の研究結果とも合致している。「衣食など生活の基本的条件が満たされると、お金や名誉がもたらす幸福感は少しずつ減少し、その副作用がいつの間にか現れてくる」と言えるのかもしれない。

今のわれわれの生活は忙しすぎるのかもしれない。日々、自分の健康を犠牲にしてでも、名誉や利益を追い求めることに夢中になっている。そして、常にさまざまなストレスにさらされ、息をつく暇もない。バーチャルの世界で繰り広げられる人間関係が片時も頭を離れないのに対し、周りの家族や友人との関係は完全になおざりになっている。このようにして、幸福の3大基盤である▽健康▽人間関係▽個人としての成長―は、簡単に押しのけられてしまっている。

実際には、幸福であっても、不幸であっても、正常な状態とは言えない。永遠の幸福はおとぎ話の世界のもので、反対に永遠に不幸なら単なる悲劇のヒロインである。正常な生活とは、穏やかな心の状態のことで、どんな時でも幸福な状態を作りだし、幸福を感じることで、不愉快な気持ちを打ち消すことができる。

では、幸福の源は何なのだろう。仕事という観点から見れば、自分の好きな仕事に就き、それを楽しむことだろう。一方、家庭という観点から見れば、自身の払った努力が家族に評価され、家族の幸福を感じ取ることだろう。友人という観点から見れば、いつでも自分の友として付き合ってくれ、楽しいことがあればそれを分かち合い、逆境に遭えば共に立ち向かうこと、そんな友人の存在だろう。

お金や名誉といった外衣を脱ぎ捨て、重荷を捨て去ることができれば、本当の意味で開放され、喜びに満ち、心の底から幸福を感じ取れるだろう。(編集/TF)

タグ:中国人

数字で見る-圧倒的な「人も政府も信用できない」 [中国人の性格・価値観]


最近またまたまた牛乳製造メーカー(蒙牛)

の安全問題がニュースになりました。

今回は粉ミルクでも牛乳でもなく、アイスクリーム。

こっちでも夏は棒状アイスはすんごく売れてるようなんですが、

その工場の衛生状態がとんでもなかった、というものです。






次から次に出てくる、消費者を裏切るようなニュース。

中国人も驚きを通り越してあきれかえっています。

日本での放送は「中国の食品は危険!」と言ってますが、

こっちに住んでる人達の不安な気持ち、考えたことがありますか?

…自国の食べ物、自分の子供たちに食べさせるものの安全を

確保できない国民の気持ち、みなさん理解できますか?

国民全体がそんな自国の様子に落胆し、失望しきってます。

今日はそんな失望度を数字で表すとどうなるのか…って話です。



   (左:国産粉ミルク)  (右:輸入粉ミルク)     
   「ママ、ボク危ない粉ミルクは飲まないもーん!」




今年の中国青年報社会調査センターの調査:

【調査1:政府と民衆の信頼度・人と人との信頼度】  

  「政府と民衆の信頼度は比較的高い」と答えたのは10.6%のみ。
  大部分は政府への失望感を大きくしています。
  
  国に頼れないからこそのワイロ人間関係
じゃん!
  と思うアナタ。現実はどうでしょう?

  なんと17.6%のみ「人と人との相互信頼度が高い」という結果に!
  「家族間信頼度が高い」69.6%に比べ、その差がわかりますね。


  また「人と人との相互信頼度が低い」と述べた82.4%のうち、
  「極めて低い」と考えている人は全体の53.8%。

  「人または団体を信用できなくなった経験がある」は98.9%で、

  「信用できなくなった経験は非常に多い」は23.2%。



 【感想】
  
  「政府が頼れないから人間関係頼み」だったのに、その形が
  ますます
崩れてきているのがよくわかりますね。

  皆経済成長期に遅れないように「赚钱赚钱!!」(稼げ稼げ)で、
  『自分が儲かったら人なんて知るかっ』という社会・国民の意識下
  にある精神状態が浮かび上がってきます。

  →すると『結局頼れるのはお金と自分だけ』となって、ますます
  他人を信じられなくなる。悪循環ですね…



【調査2:信頼度が比較的高い関係は何でしょう?】


  ・家族間         …69.6%        
  ・夫婦間         …54.4%          
  ・友人間         …34.1%
  ・教師と生徒   …27.5%
  ・同僚間」        …27.5%
  ・消費者と企業…11.9%
  ・政府と民衆    …10.6%
  ・指導者と部下 …9.6%
  ・医師と患者     …9.5%      
  ・商売上のパートナー間…9.5%


 
 【感想】
  家族&夫婦が圧倒的ですね。さすが中国と言ったところでしょうか?
  店や会社を出しても、普通の社員やアルバイトはお金を取ったり
  あらゆるズルをしようとするので結局一家か身内で固めてしまう、
  というのがすごく一般的なんです。
  
  『消費者と企業』、『政府と民衆』の信頼のなさ。
  「ものが壊れた!」「頼んだのと違う!」
  
  …ええ、至るところでしょっちゅうケンカしてますね。
  

  『医師と患者』…これだけ低いのは中国社会の闇を反映してますね。
  
日本にとって医療=国民当然の福祉。
  中国によって医療=金儲けの手段。

  
※詳しくは2011年12月
中国のモラルなき業界10




【調査3:人からの信頼】

  社会はそういう状態のようですが、実際自分たちのことは
  どう評価しているんでしょうか?

  86.3%が「自分は人からの信頼を失ったことがある」
  13.7%は「私は人から信頼されたことがない」という結果に。


 【感想】

  86%の皆さん…

  一体何があったんですか…



【調査4:人と人との信頼関係について、最大の鍵となる要素は何でしょう】

 

  ・社会的な信用体系の水準…70.7%
  ・信用を裏切った者に対する懲罰…63.9%
  ・教育のレベル…53.8%
  ・法律環境…53.5% 
  ・伝統文化の継承…32.8%
  ・経済水準…19.0%

  


 【感想】

  「社会的な信用体系の水準」って…
  結局は社会全体が病んでるんですな。
  もうどっから手をつけていいかわからんのね。
  

  個人的には「教育レベル」もかなり大きい鍵だと思います。
  大体信じられないような詐欺やらしでかすのは、
  目先の利益しか考えられない農村の人々。

    
  長期的に回りまわって自分たちに帰ってくるとか
  全然考えてないんですね~
  


  
    そこまでさせてしまうのは、結局生活に困っているから。

  ちゃんとした福祉や保護を受けれず、物価はどんどん高騰し、

  成功者はぶんぶん高級車を乗り回し、格差が開いていく。


  正直者がバカを見る時代。ほなオレやてナリフリ構ってられへんわ!

  彼らにそうさせてしまう背景に目をとめて欲しい。


今の中国は、中国人も着いていけない恐ろしいスピードで

変化を続けているのです…





最近ゆる~い記事が続いたので、久しぶりにキリッとしたん

書いてみました。普段の報道や経済指標からは見えない、

中国人のおばちゃんお母ちゃんが抱える悩み、ストレス、

とまどいを少しでも理解してもらえると幸いです。




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タグ:中国社会

中国人、7割以上が独立・転職を考えてる?! [中国人の性格・価値観]


中国にいる、とにかく次から次にお店がオープンするけど

次行ったら既に違う店に…な~んてことだらけなんです。

日本では店を出すなんてホント一部の人ですよね。


中国人の出店とは感覚が全然違うなぁ~と思います。


日本では昔ほどではないですが、最初の就職先で

ずっと勤める終身雇用がやはり一般的ですよね。


◆ではそんなコロコロ店を出せる中国人、サラリーマンを対象にしたアンケートで、今の仕事に対してどう思っているか聞いてみるとどうなるでしょう?


  「転職したい」が38.78%で最多。
   続いて「起業したい」が34.21%、
  「ずっと今の会社で働きたい」は27.01%で4人に1人という結果でした。
  
     ※(サーチナ総合研究所3月3日~3月6日実施。回答者数722人。)




◆では、「今の仕事についてどう思いますか」??


  (1)ずっと今の会社で働きたい…27.01%
  (2)転職したい…38.78%
  (3)起業したい…34.21%



中国人は独立志向が強く、終身雇用の概念が薄いと言われますが、

この結果を見ると確かにその通りのようですね。


 「ずっと今の会社で働きたい」と答えた人の割合は、
  年齢が上がるにつれて増加はするものの、それでも
    20代で21.76%、
    30代で25%、
    40代で33.33%、
    49歳以上でも38.16%に過ぎないようです。

 会社の中で常に7割以上が転職や独立を考えている
ということになりますよね!



◆中国の質問投稿サイトで「一生1つの会社だけで働くってアリ?」
  質問してみると…

  「事業内容に共感できて、社長も優秀で待遇も良くて自分自身が発展できる
   ような仕事なら、きっと一生いてもいい。そんなのは夢みたいな話かもしれない
   けど世の中には運良くそういう働き方をしている人もいる」、
  「国営企業か日系企業なら可能」
  「若い世代にとって転職は当たり前。国営企業に入っても、社内でコネが
   ないと昇進しにくい」、
  「一生1つの会社という働き方は、非常に少ない」


…なるほど、起業する野望や理想ある人は別にすると、
そりゃみんな待遇と環境が良ければそうしたいよ
って話なんですね。

 
            
                 “OL日本”。日中会社組織の違いがとても良く描かれています。



「中国人と日本人」の本にこんな分析がありました。

  日本は昔から藩制度で、藩主は年貢を納めてもらう分、藩民を守らなければいけないという使命があった。だから私たちが普段よく見る戦国時代ものでも、藩主自ら戦いに出向いて、藩主の妻が城を守る…なんて話が多いですよね。
  戦後藩制度はなくなったが、やはり組織のトップは家臣を守るべきもの、という概念は残り、組織に属することの安心感組織化で発揮される集団の威力に気づくようになった、というのです。
ナルホド!ですよね~



  ところが中国は、もちろん賢王もいましたが、結局権力握ったほとんどが好き勝手する。漢民族、満州族、モンゴル族…トップが変わろうと、ヤルことはおんなじ
 上には自分たちを守ってなんて到底期待できないから、家族と色んな業界の友人たちと協力体制(ワイロ社会とも言う)を作って自分の身は自分で守っていこう
 これが中国一般庶民が何千年と生き抜いてきた共通姿勢なんです。
  うーん、弱肉強食を地でイッテるような…



                     これはモンゴル族チンギスハーン。

 
 企業も同じ、結局起業家が、金儲けしたいから都合の良いように待遇を決めちゃう→嫌なら辞めて企業したら?→生活改善・起業にはまずお金が必要→商売の倫理なんてナリフリ構ってられるか!→不正大量発生→やっぱり誰も信じられない、結局お金だけ→冒頭に戻る。

   THE END…RESS…

  …うーん生きにくい世の中なのです…




  お金が無いと家族を守れないし、結局信じられるのは家族だけ、という気持ちがこっちにいると痛いほど伝わります。ホントに中国の人は生きていくことに必死です。ストレスも尋常じゃありません。だからこそ、家族を大切にしよう、明るく笑って生きていこう、という気持ちが強いんですね。

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ちなみに日本生産性本部が去年発表した「新入社員意識調査」によると、

  57.4%が「今の会社に一生勤めようと思っている」
  「自分で起業して独立したい」と回答した人は12.8%でした。





  とりあえず、

  なんだかんだいって、

  
日本に生まれて来てホントに良かったぁ~


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